堺筋本町はオフィス街なので、打合せなどで結構行き来するんですよね。お昼時には色んなご飯屋さんが休憩中や営業帰りの会社員で溢れます。なので店舗も多いしバラエティー豊か、美味しいお店がたくさん揃っています。

遠方からお客様にご訪問いただいた時に、接待として連れて行けるような高級料理店もしっかりあります!


今回は、そんな高級料理の和食屋さん「このは」を紹介します。先に書きますが、こちらは前日までに予約必須なのでご注意を!


この和食屋さんは堺筋本町駅から西へ約5分の場所にあり、柔らかな色合いの板塀としっとり重厚な石畳の坪庭が奥ゆかしくも存在感を放ちます。周りをオフィスビルに囲まれていますが、埋もれることなく建っているので見つけにくくはないと思います。

店内に入ると、笑顔の素敵な女将さんが出迎えてコートを預かってくれます。その後カウンター(9席)・掘りごたつ(1席)のどちらかに案内されますが、まず店内の上品な設えに感動!

装飾に凝るのではなく、元の素材・形をとても大切に尊重しているのが分かります。

カウンター前の板場の棚に置かれているのは、木桶のシャンパンクーラーと水仙の一輪挿しのみ。それを間接照明が優しく照らしています。カウンター席からは板場の調理スペースは見えないので、視覚的にノイズがありません。完成された芸術品のようです。

掘りごたつの部屋は、淡い抹茶色の畳とあたたかみのある照明、枯山水の中庭が見える雪見障子が優しい印象を与えます。風になびく木の枝を見ているとなんとなく気持ちも穏やかになるので、お料理を待っている間も退屈しません。

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気になるお料理ですが、これはオススメするのですから文句なしに美味しいです!季節によって出されるお料理の素材が違うのですが、私が訪問した時期は冬だったので、冬にピッタリな美味しいものがたくさん出てきました。

その中でも特に印象的だった3品を紹介します。

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付き出しに「クワイの素揚げ」というものが出てきました。クワイというものは今まで見たことが無かったのですが、「芽が出る」縁起の良いものとしておせち料理に出されるんだそうです。芋やユリ根のようなホクホクした食感で、苦味なども無くスルっと喉を通りました。

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「九条ネギと鴨しんじょうのお吸い物」は、鴨肉が絶妙に柔らかくプリプリしており、汁気を帯びてパサつくことなくいただけました。お出汁も美味しく、飲むと心が落ち着くようでした。

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鰆の幽庵焼や頭・足まで付いている海老の天麩羅、ししとうの天麩羅とこれまた美味しいお料理がたくさん出てくるのですが、最後のお料理に出てくるのはなんと「ご飯と味噌汁」。

このご飯が…本当に…美味しい!!

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じゃことフキの炊き込みご飯で、お出汁に何を使っているのか分かりませんでしたが本当に絶妙なしょっぱさで、じゃことフキの食感と合わさって非常に箸が進みます。ご飯もいい具合に湿り気と水気を含んでおり、口も渇きません。

おかわりが自由だったので、3杯いただきペロっと平らげてしまいました。女将さんが声をかけて下さるので、遠慮無しにどんどん頼みました(笑)

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最後に、店主さんが自ら立ててくれるお抹茶と甘いお菓子が出てきて、コースは終了です。お抹茶って苦いイメージがあったのですが、店主さんの素晴らしい腕前でグビっと飲めるような味でした。まあ、お菓子と一緒に味わいながらゆっくりいただくものですけどね(笑)


店主さん、女将さん、店員さん全員が朗らかで明るい笑顔の優しい方たちで、店内の雰囲気もとても良く本当に素晴らしい和食屋さんです。接待にはもってこいの場所で、きっと連れて行ったお客様に喜んでいただけると思います。